香道の流派
現在は、「御家流」(おいえりゅう)と「志野流」(しのりゅう)が二つが主流となっている。江戸時代には加えて「米川流」(よねかわりゅう)が盛んであった。
御家流
三条西実隆を流祖とし、三条西家などの堂上公家によって継承されたが、後に地下に流れる。戦後、一色梨郷氏や山本霞月氏などにより、三条西尭山氏が宗家に推戴され、以後三代に渡り三条西家が宗家を継承している。現宗家は三条西尭水氏。
志野流
志野宗信(生没年未詳)を発端とし、4代目から現在の蜂谷家に引き継がれる。2009年現在家元は第20世で、蜂谷幽光斎宗玄氏。
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米川流
東福門院に指南したことで知られる米川常伯を祖と仰ぐ志野流の分流で、大名家に広く支持されたが維新廃藩によりそのほとんどが絶えている。現在、安藤家御家流として見ることができる。
翠風流(すいふうりゅう)
江頭翠山が表形式の「構造表」を用い、学ぶ人が理解しやすい段階的指導方法を確立した。門下の師範も、各地で段階ごとのテキストに沿って指導を行っている。古来の組香を修めると同時に、新しい組香の創作、鑑賞を強調する点が特色といえる。
香を一定の作法に則って香を聞くことを「聞香」(もんこう)という。
作法の例として、香炉の扱い方を取り上げる。志野流香道では、左手の上に聞香炉をおき、親指を縁に掛け、香炉を反時計回りにまわして灰の上に記される「聞き筋」(灰の上には形作るときに一本太い筋が作られるが、これを聞き筋といい、この方向が香炉の正面に一致する)を自分とは反対の側へ向け、右手を筒のようにして香炉の上に覆い、その間に鼻を近づけて香を聞く、という作法がある。